小児矯正の成否には、お母さんの存在が大きく関わってきます
子どもの歯列矯正にとって最も大きな存在――それは実はお母さんなのです。お母さんが小児矯正に関する正しい知識を身につけ、気になった時点からお子さんに矯正治療を受けさせることで負担を最小限にとどめた、最終的に美しい歯並びを得ることができます。
こちらのページでは、淵野辺市の妊娠中のママと子どもの相談ができる歯医者「やまべ歯科医院」が小児矯正におけるお母さんの役割についてご紹介します。
正しい知識を身につけてお子さんの成長を見守りましょう
ヨーロッパでは、子どもが生まれると同時に「矯正治療積み立て」を始めるのが常識のようです。「歯並び・咬み合わせが悪ければ当然治療を受けるべき」という考え方が定着している欧州各国では子どもの歯並びの良し悪しは親の責務という考えが根づいています。子どもは、自分で歯並びついて判断できないため、親が責任を持って管理してあげる必要があるのです。
また、子どもの成長段階で生じる生活習慣が、先々の歯並びに影響することが多々あります。お子さんの将来を考えて歯並びを整えてあげられるのはご両親だけです。子どものうちに歯列矯正を行えば、大人になってから矯正治療を行う際の負担も少なくなります。
気をつけたいポイント
矯正治療が必要だというサインに早く気づけば、その分、早く歯科医院で相談できます。いつも近くにいるお母さんが、お子さんの以下のようなサインに気づいてあげることが大切です。
- 歯ぎしりをすることがある
- 口で呼吸している
- 顔の左右のバランスが悪い
- 指しゃぶりをやめない
- 出っ歯、受け口である
- 話し方が変、滑舌が悪い
- 乳歯と乳歯の間に隙間がない
食事の時に確認してあげてください
近年は食の欧米化や生活習慣の変化などで、顎が発達せず、歯が生えそろうスペースが足りないために「親知らず」が生えない子どもが増えていると言われています。歯の生えるスペースが不足していることは、歯並びにも影響を与えます。普段の食事の仕方などを観察することも、歯並びが健全であるかどうかを知る目安にもなります。
- (1) 食事の際、片方のあごで咬んでいる
- いつも同じ側の歯で咬んでいませんか。片寄った咬み方をしていると顎の発達が偏り、顔の輪郭がゆがみ、歯並びが悪くなる原因になります。
- (2) 口の開きが小さい
- 食の欧米化で、咀嚼(そしゃく)する力が弱くなり、口を大きく開けられない子どもが増えています。そのため顎関節症にかかる子どもも同様に増加しています。顎の力が弱いことも歯並びの悪さにつながります。
- (3) 食事に時間がかかる
- 奥歯が咬み合わさっていても、前歯が上手く咬み合わさっていない状態の歯並びを「開咬」と言います。開咬により食物をしっかり咬めず、食事に時間がかかります。